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松山大学ダンス部「名前」
今日、第23回高校大学ダンスフェスティバル@神戸文化ホール
高校/大学・コンクール部門予選、120校のエントリーのうち時間も被ってるのと、目が付いていかなくなり、大学28校と高校30校程の作品を観ました。
大学部門、風潮が変わって来ていて、迷走・実験も多くでも結局「よくわからない」って思ったものが多くて、高校部門を観ると、大学生がするとちょっと微妙に感じちゃう完成度の高いユニゾンやドモダンなものが、すごく瑞々しく新鮮やったり。

結局、なんと言っても、松山大学ダンス部の創作コンクール発表作品「名前」。

大技もない、派手な動きやユニゾンもない、盛り上げる音楽もない、大道具、小道具もない。かなりないないづくしです。
あるのは、カラフルだけど普段着の延長線上の衣装と、これまた普段の生活の延長線上のつぶやき(少々現実離れしてるけど)と小さな動き。

極めて地味だけどとても大切で愛おしいものになってます。

小さな事柄を寄せ集めた大きな作品
まとまらなさのまとまり
非ドラマで構築したドラマ
背伸びのない心地よさ

いろんなことを思ったのだけどやっぱり観てもらわないと伝わらないかと。
明日、8月5日(木)16時〜 創作コンクール部門決選にて上演のハズ。
これ、無料ですが、入場者多数のため、入場制限がかかります。
30分前には並んでおいた方が良いです(すでに驚くような長蛇の列になってる筈ですが)

僕は、松山大学ダンス部作品を日本でコンテンポラリーダンスを語る人皆に観て欲しいと思ってます。特に今年のは、シンプルでそぎ落とされていて、軽いのにある意味難解なのかもしれない。
僕には多分に音楽的で統一感があるのだけど。

今までのコンクール用の作品は常に大会用というか、審査員?大会向け?のメッセージ?構成?なども少しは含まれるんですね、今回と前々回の落語「So'wonderful」にはそういうこびる部分がなく感性で作られてると思うんです。そこが僕にはあっぱれです。ありがとう。

こういう場合の作品ってテーマに重点が置かれ「重い=深い」と思われがちで、テーマを重くして仰々しくなり、中身が付いていかないことが多いんです。それを彼らは、暖かく平凡な記憶や動作を重ね、軽くて味わい深い=深いものに作り上げていて、それこそ、けっこう大会の傾向への果敢な挑戦だったりするんです。

バックの美しいピアノをのけて彼女らの喋り声だけのさらにそぎ落としたバージョンも観てみたい。

松山大学ダンス部参加発表部門出品作品、交響曲第ごはん「おかわり」7月に観た時大好きだったので、仕上がりが楽しみ。
8月6日(金)22番目、うーん全部で80作品、9:30ー16:00、昼前後ぐらい?
こちらも入場制限があります。早めの御来場を。
by alimylove | 2010-08-04 20:53 | ダンス
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