第19回 全日本高校・大学ダンスフェスティバル(神戸)のこと
今年は、かなりの時間を割いて、延べ約150演目!(といっても3回観てるものも結構あるのだけど)も観たので、なんか書いておきます。高校の部をちゃんと観た事がなかったのだけど、創作コンクール部門決戦35作品など観て思うのは、技術的には体も柔らかく軽くしなやかでそこらのプロも顔負けな完成度の作品も多いのだけど、内容的には前時代的というかモダンダンスの系譜に従った独創性のないものが多く、やはり指導側のロボット/操り人形てきに見えてしまうものが多くて残念。それでも、はつらつさや一生懸命さが見えると感動を覚えるのだけど、北朝鮮の喜び組的、満面の笑みとかが恐かったり。
とりあえず、僕が決戦で観て好きだったものは、ほぼ全作(!)入賞を逃した(評価されなかった)のでプロテストも込めて、好きだった学校名と作品名を記載します。
・ 「土踏まず」 兵庫県立明石高校ダンス部
・ 「in 米(マイ) dream」 神奈川県立座間高等学校創作舞踊部

・ 「時季(きせつ)がひとつ過ぎてゆく」 日本大学富山女子高等学校
・ 「傀儡(くぐつ)」 沖縄県浦添高等学校ダンス部
・ 「我らの心ここに在り - 嗚呼、青春のダンスフェスティバル」 樟蔭高等学校ダンスクラブ
・ 「Boys Be Ambitious」 埼玉栄高等学校ダンス部
結局、これらは、ストリート・ダンス、ヒップ・ホップ、チア、コンテンポラリーがダンス文法の主軸に添えられていたり、創作的枠を踏み越えていたり、楽しい過ぎたり・・・要は、独創性や時代性を反映させてたもので、どうも受け入れられにくいようなのです。観客の受けで言うと樟蔭高等学校が圧倒的に人気だったし僕も笑えるって大事なのでこれは評価して欲しかった。浦添高等学校のヒップ・ホップ/パントマイムテクニックも素晴らしかった。高校は100%女子が多いから、男子が混ざってるものは確実に面白いものになってた。
・ 「机上の法則」 兵庫県立長田高校
が少しコンポラ入ってて入賞していたのが印象的でした。これは好き。

で、大学はというと、去年は、松山大学の傑作「サイトトレイン」も入賞逃すし、他も合点がいかないし怒ってたのだけど、今回はなんか僕の予想とあまり違わない選択で高感度アップ!
・ 「STRANGE MONKEY」 松山大学ダンス部
・ 「文京町3番地の人々」 愛媛大学 Dance AZ.
の松山市内の隣どうしの大学のダブル入賞が嬉しかった。四国というのが特にいい人の宝庫
のような気がする昨今ですが、愛媛大学の(特に予選の時)の精神性/キャラ立ちはすがすがしかった。「STRANGE MONKEY」ちょっと関わりすぎて、他人じゃないきがしてるので、少し厳しいことを言うと、というのも練習を6月終わりに観に行った時に、同作品の試験段階の素晴らしいものを観て、それが後でインプロだと分かって、僕ら夫婦は「6/21の奇跡のインプロ」と呼んでるのだけど、それで試みていた椅子の使い方のバリエーションの幅を考えると、まだまだ「STRANGE MONKEY」は未完成だと思う。でも今のある程度分かり易い状態を最大限に表現できたのが入賞に結びついたので、神戸大会には最適だったと思う。
・ 「My Place - 僕がここで踊るから」 鳥取大学体育会ダンス部
・ 「人は現実認識だけでは生きられない~僕らのノスタルジア」 宮崎大学教育文化学部 表現・ダンス研究グループ
・ 「わかれ道~涙の雨が降る~」 千葉大学モダンダンス部
などは、僕は好きなのだけど、入選や入賞を逃してたりするのだけど、賞には賞の採点法があるので、まあ、あんまりわだかまらない。
・ 「手燭(しゅしょく)は陰りて、果てしなく」 北海道教育大学教育大学函館校モダンダンスクラブ
などは、流れがあって大きくて気持ちいい作品だった。
・ 「ワルツ ~心が私に呼びかける」 筑波大学ダンス部
が今年のグランプリなのだけど、これは舞台美術の懲り方、いろんな意味での完成度でやはりこれが取った、という印象なのですが、僕の趣味じゃない。

ざっと書いてみました。ド素人のたわごとだけど、関係者以外で観てる人ってほとんど居ないのですこし意義はあるかと。個人的には大会の傾向が変わってきて、個性的/独創的なものに光があったって来てる印象がしていい大会でした。来年もたのしみ。

今年の大会の特別プログラムがテレビで放映されます。
8月13日(日)NHK教育 16:00-17:00 
松山大学ダンス部も映るのでお見逃しなく!

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by alimylove | 2006-08-11 10:37 | ダンス | Comments(0)
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